【ネタバレ有】映画『四月は君の嘘』激しく椿ファンの僕の感想・レビュー
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こんにちは。かをちゃんより圧倒的に椿派のみちです。
今回は実写版・映画『四月は君の嘘』を観てきたので、その感想・レビューについて書いていきたいと思います。
ちなみに僕は原作は読んでいます。原作を読んで二日間ぐらい引きずって家から出ることができなくなるほど泣き、五回は読み返したほどのファンです。ちなみに三回目あたりで涙は枯れました。アニメは見ていません。
今作の下馬評として「原作を知らない人は楽しめるが、原作を知る人にはイマイチ」と聞いていたのですが、果たしてどうだったのでしょうか。
先に感想を述べさせて頂くと、原作を知る僕でも十分楽しめる内容でした。
ただ原作は全11巻というボリュームなので、さすがに2時間にまとめるのは大変だったかなと思いました。
そして原作に対する愛が深いあまり、気になる点は多々見受けられました。
今作の評価が低いのは、原作の根強いファンが多いためだという気もします。
そこで、根強いファン目線での良かった点、気になった点を挙げていこうと思います。
良かった点
- 音楽が聴ける
四月は君の嘘でのメインとなるピアノの演奏が巨大なスピーカーで聴けること、これが映画版における何よりのメリットだと思います。
クライスラーの『愛の悲しみ』など、途中で演奏が変わる様は必聴です。
- 椿が可愛い
キャストが決まった瞬間、「椿はもっと可愛いやろ!椿なめんな!!」と思っていました。思わずツイートするほどです。
しかし映画を見てみるとその評価は一変。めちゃくちゃ可愛かったです。
演技がずば抜けて上手いというわけではないですが、葛藤の具合がたまらなかったです。
石井杏奈さんすみませんでした。E-girlという肩書だけで軽く見てました。結構いいガールでした。
- 渡もカッコいい
これも素晴らしいです。僕が女子ならうおおおおお!となっていたに違いないです。
女子じゃないので何ともなりませんでしたが。
- かをちゃんの二人乗りがすげぇ
二人乗りって普通こんなんじゃないですか?
かをちゃんの場合はこうでした。
荷台がないパターン。これどうやって乗るんや。すげぇ。
気になった点
- 有馬公正がカッコよすぎ
山崎賢人くんの集客力はわかります。最近は映画にドラマに引っ張りだこですね。
でも有馬公正はこんなにカッコよくない。冴えない中学生だったはず。
こんなイケメンならピアノが弾けなくても悩まないし、渡にアドバイスを受ける必要も皆無です。
イケメンには自然に女子が集まり、どうあがいても何事にも困らない人生を送ります。
もっと冴えない人を選ぶべきだったと思います。
- かをちゃんが少し気弱すぎ
僕の中のかをちゃんはもっと気丈にふるまうイメージでした。
どんなに弱っていても有馬公正の前では元気に振舞い、無理をしてでも笑っていました。だからこそ死もより引き立ったものになっていたと思うのです。
しかし映画版では泣くシーンが多かったように見受けられました。
尺の都合で比率的にそう見えるだけかもしれませんが、もっと無理してでも気丈に振る舞うかをちゃんが見たかったです。
- 椿の葛藤シーンが大幅カットされている
これは椿ファンにとっては由々しき問題です。
椿が斉藤先輩と付き合って、有馬公正の話ばかりするため先輩にフラれ、やっぱり自分は有馬公正のことが好きだと認識するあの甘酸っぱいシーンがすべてカットされていました。
部活の友人に「ホントは有馬公正のこと好きなんでしょ?」と聞かれ「うん」と答える椿なんて椿じゃありません。
もっと自分の気持ちに鈍感な椿であってほしかったです。
- 有馬公正が告白する
原作では有馬公正が気持ちを伝えられないまま、かをちゃんと別れることになりました。
しかし映画では直接告白します。
有馬公正が渡にだけ「かをちゃんが好き」だということを告白していた原作にモヤモヤしていた人にとっては、これは良い点になるかもしれません。
ですが気持ちを伝えられずに死別するという切なさもまた好きだったため、僕はこの点は気になりました。
- 有馬公正が好きという大事な嘘がパッとしない
こちらも尺の都合もあると思いますが、かをちゃんはあまりにも渡と会いません。
これでは『実は有馬公正が好き』という嘘が引き立ちません。
それどころか、かをちゃんは有馬公正に抱き着いて泣いたりするシーンまで増えています。有馬公正が好きでも何の驚きもないです。
初めて見た人もおそらく、「あっ、そういえば最初のほうで渡を好きって言ってたな」程度の驚きです。
原作で受けた衝撃を分けてあげたいくらいです。
一番の号泣シーンであるため勿体ないと感じました。
- 渡のサッカーが下手
サッカー部エースの設定なのに蹴り方が明らかに素人のそれです。
イケメンなだけにもったいない。
- 椿の肩弱すぎ
セカンドゴロでも一塁にワンバウンド送球しそうな肩でした。
ワンカットだけしかなかったですが僕の目は欺けません。
- 左側の席のやつヒソヒソしゃべりすぎ
映画館で上映中にしゃべる人ってイライラしますよね。
ものすごいイライラしながら観てました。
でも最後にはその人たち引くほど号泣してました。憎めないやつです。
以上、映画『四月は君の嘘』の感想・レビューでした。