ヒステリックプルーン

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病的なほどに鉄分やユーモアを含んでいます

ネタがない僕はお題スロットなるものに挑戦してみる

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こんにちは。みちです。

今日はお題スロットで決まった「ケータイと私」について書こうと思います。

 

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初めてケータイを持ったのは、12歳の春でした。

 

僕がまだ幼かったころ、両親がケータイで行う「今日は21時に帰るね」「了解!」といったやり取りが、子供の僕にはやけにカッコよく見えていました

そして両親のどちらかがメールを打つ際には、僕に打たせてくれるよう頼んだものです。なんといってもボタンをポチポチ押したり、絵文字をつけたりすることが大好きでした。

 

「ケータイがほしい!」

そう頼む僕に父親はいつも、「まだ早いから」と言って全然請け合ってくれませんでした。

 

 

小学校を卒業し、春休みが来ました。

僕の誕生日は3月下旬と遅く、春休みに誕生日がやってきます。

 

「誕生プレゼントは何がほしい?」

そう聞かれた僕は迷わず「ケータイ!」と答えました。

まだクラスでケータイを持っているのはほんの数名という時代。用途も塾の送り迎えの連絡といった簡単なものでしたが、それでもやっぱりカッコよくちょっぴり大人に見えました。

 

子供のころの時間の過ぎ方は、楽しみなほど長く感じます。

 

僕はいずれ来る誕生日を楽しみに毎日を過ごしました。

ケータイを持ったら、4年のときに引っ越していった○○くんに連絡しよう!

△△ちゃんとメールをしてみたい!

ケータイでやりたいことは、たくさん増えていきました。

 

誕生日当日、家族で盛大にパーティをしてもらい、とうとう待ち望んだ時間がやってきました。プレゼントの時間です。

母親が持ってきた青チェックの包装紙を開くと、そこには待ちに待った...。

ケータイはありませんでした。

中身は目覚まし時計。

 

「中学生になるから一人で起きれるように」という母親の思いも耳には届かず、僕は大泣きしました。どれだけケータイがほしかったか、泣きじゃくりながら叫びました。せっかくもらった目覚ましも床に投げ捨て、僕は家を飛び出しました。

 

しかしまだ12歳です。泣きつかれて家に帰った僕は、早々に眠りました。

あれだけ泣いたのだから疲れていたのでしょう。

 

 

翌朝、聞きなれない目覚ましの音で目が覚めると、そこには見たことのないライトブルーのケータイが。

点滅するケータイを開いてみると、そこにはメールの着信が一件。

文面は今でも覚えています。

 

「誕生日おめでとう。

そして、ケータイデビューおめでとう!

遅くなってごめんね。」

 

母親からでした。僕は嬉しさのあまり泣きました。あれほど泣いた誕生日は他にないでしょう。

後で聞いたところによると、僕がケータイをそこまで欲しがっていたと知らなかった父親が、僕が眠った後ケータイショップが閉まるギリギリの時間に契約をしに行ってくれたそうです。

 

今思えばワガママな息子ですが、両親の優しさに触れられた、あの時ほどの忘れられない喜びは他にないでしょう。

 

 

 

 

すみません。嘘です。

普通にケータイは買ってもらえず目覚まししかもらってないです。

こんな心温まるハートフルなストーリーはないです。

「ケータイほしい!」と言っても「ダメ」で終わる家でした。

 

 


以上、「ケータイと私」でした。誠に申し訳ありませんでした。次回もよろしく!